走馬灯

わたしの人生のさいごにみる走馬灯

オタマジャクシのまま死にたい

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突然ですけど、オタマジャクシの話をしますね

 

カエルの卵からオタマジャクシが孵化するじゃないですか。そのオタマジャクシが、蛙になるじゃないですか。

あくまで個人的な意見ですけど、オタマジャクシから蛙🐸になるまでの途中段階って

変態している途中で形が不格好で、まあ、至って気持ち悪いじゃないですか。

全段階気持ち悪いって人もいると思うんですケロ。∈( ˙꒳​˙ )

 

多分、オタマジャクシ自身も自分の姿が醜いって思ってるんじゃないかなってふと思ったんです。

水槽の中を一生懸命、短い足でもがく姿をみていて。

 

これってわたしたち人間にも同じようなコトがあると思っていて。

まだ何者にもなり切れなくて、はやく自分が許せる姿になりたくて、そうしてもがいている自分がとても惨めで、受け入れられない。

わたしはこんな気持ちになる時が生きていてよくある。自分に対する蛙化現象…みたいな?ケロケロ。☔️

 

けれど今わたしは、オタマジャクシ状態の自分に、誰かに

「大丈夫。きみはいま成長してるんだよー、前に進んでる、新しい自分に必ず出会えるよー」と伝えてあげたい。

 

最近は、特にそんな心の葛藤もなく

毎日同じ生活を淡々と作業するように過ごしていたわたしは

オタマジャクシ状態から無意識に決別して、気づかない内に蛙になってしまっていたらしい

自分の存在に関心がないから、そばに居る人の痛みにも気づけないような。

そういうつまらない  蛙  になってしまっていた。

 

 

 

長くなってしまったけどつまり

この" 蛙化現象 "を繰り返しながら、色んな姿の自分を見つけられるんだなと、思います。

姿を変え続けて、カタチの定まらない自分で生きていたいな。ずっと、気持ち悪くたっていいから。

蛙の姿であることが当然のような、つまらない蛙になるくらいなら、不格好で醜くても、オタマジャクシのままわたしは死にたい。

 

ケロケロ。

 

 

真っ白な日にいなくなった友達

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2月5日。東京で雪が積もった。

学校は長期休みに入っていてお昼過ぎまで寝こけていたわたしは、お母さんの「外が真っ白だよー」の声で飛び起きた。

 

わたしは雪が嫌いだ

 

あたり一面を覆う真っ白な世界は、ちゃんと手を繋いでいないと大切な誰かを連れていってしまいそうな気がする。

独りぼっちになったんじゃないかと怖くなる。

雪は、わたしを孤独にする

 

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次の日、目が覚めたら雪はもう、溶けていた

 

その頃東京を出て、少しの間だけ北海道に住み込みのバイトをしていた友達がいた

東京の雪は一夜限りで消えてしまったけど、北海道は冬の間はずっと真っ白なままで、あたり一面どころか、視界はほぼ真っ白だそう。

 

「雪しかみえないところでいなくなりたい」

そんなことをきみは言っていた

やっぱり雪は、大切な誰かを連れて行こうとしている

 

不意にまた怖くなって、その子が東京へ帰ってきた時は嬉しくてちょっとだけ、泣いた。

 

来年からその友達は東京を出るそうだ。

東京はなんでもあるけど、空っぽで、きみは自分の居場所を東京じゃないどこかに見つけたんだとおもう。

わたしは、まだどこにも居場所がないまま、この東京の街中を漂い続ける

そんなことなら、春になる前に、雪と一緒に消えていなくなりたかったな。

 

わたしの中で、きみはあの雪の日にいなくなってしまった

あの日からずっと、真っ白な世界にきみは隠れてしまったまま、見えなくなりそうだよ

春がきて、暖かくなって、来年までには

わたしもどこかに帰る場所を見つけていたい____

そう思う

 

 

思い出に恋をしろ!!

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ぼくは今を生きる全ての人に伝えたい。

 

「思い出に恋をしろ!!」

 

昔愛してた人をたまに思い出して切なくなったり、ちょっと暖かくなったり

学生時代、自分だけが主人公だった瞬間や仲間たちと駆け抜けた日々を振り返ったり。

 

わたしは思春期という過去を振り返り、それを忘れられずに今もずっと恋してる。

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たまにね、

いつまで昔のことをゆってるの!、もう大人なんだから、未来についてもっと考えなさい。

なんて周りの人から怒られるときがある。

過去に囚われ続けることってネガティブなイメージがあるよね。

すごろくでずっとふりだしに戻ってるみたいで。

 


でも、それの何が悪い‼️‼️

 


わたしがいくら心の中のアルバムを捨てられなくたってわたしは死へと向かっていく。

気づかないうちに、大人になっていく。

 


朝は毎日ちゃんと起きて

スーツを着て電車に乗って、会社にいく

苦手な上司がいる飲み会で上手に笑ってみる

 


そんな今は知らない「わたし」がこの先いるかもしれない。

"大人"って、どんなものなのかまだまだ分からない

 


けれど、わたしは永遠に思春期のままでいたい

夢に溢れて、なんでも出来るような

知らない世界に憧れて、ちょっと大人ぶってみたりだとか

十代の時に胸のどこかで隠す" 憧れ "を持つことを忘れたくないのです

 


だから、「過去」に恋をする。思い出す。

少女性をずっとどこかに秘めて、人生の最後に思い出すのは、まだ幼くて愛おしい、あの子たちがいい。

 


今年の夏にわたしも二十歳になります。

だから、わたし自身の、「思春期」をいまのうちにこっそり、残しておこうとおもいます。

眩しくて、遠い、けれどずっと愛おしいあの頃へ。

 

 

うみべのおんなのこ

 

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その日は風が強くて、気分は最悪だった

 

可愛いお洋服も前髪も、冷たい風に飛ばされてしまって、あまり気は進まなかったのだけれど

冬にみる海も悪くないかなと

思い切って葛西臨海公園まで向かった

 

楽しみにしていた観覧車は風が強すぎたからか乗れなかったし、天気も悪くて

 

ツいてないなー…とだいぶ、ショゲていた。

 

けれど海は、やっぱりきれいだった

体も冷えてしまって長くは居れず、帰るかと浜辺をふらふら歩いていたら

冬服のセーラー服をきたおんなのこたちが遠くの方で二人、座っていた

わたしは映画「blue」を彷彿とさせるようなその情景にひどく感動した

 

風になびく黒髪に笑い声

このままずっと時が止まればいいのにね。

 

「映画の中みたいだな」

 

思わず口に出していた

 

放課後にフッ軽で海にきたくなったのか

それとも部活をサボって抜け出してきたかな?

なににしろ、とにかく荷物は多かった。(笑)

きみたちのような存在に会えてよかったよ

思い切って来た甲斐があった

 

わたしも思い出の中にいるあの子と二人で学校を抜け出して、海に来てみたかったな

 

上手くいかなかった一日のささやかな幸せだった

 

夢のダイオウヤシ

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そういえばこの間、新木場の夢の島熱帯植物園へ行ってきた🌴

32年間お仕事をしてきたダイオウヤシが背を伸ばしすぎて植物園のドームをぶち破りそうになったらしく、伐採することになったそうだ

ダイオウヤシはもうすでにいなかった

 

そんなダイオウヤシへ、さよならのメッセージが多く寄せられていた

なかにも小さい子たちからのメッセージが多く、まだ覚えたての可愛らしい字で、さよならのメッセージを書き残していた

 

「5さい りくと

ぼくがつぎうまれかわったときはダイオウヤシになって、もっとたかくせをのばしたいです」

 

面白いことを言う子がいるなとおもった。

ダイオウヤシは、背を伸ばしすぎてさよならをするんだよー…りくとくん。

 

この地球に降りたってまだ5年しか経っていないりくとくんはもうつぎの人生を決めているのか。

きみは今世できっと、高身長で夢に溢れるハイスペックな大人になるだろうね!✨️

 

4さいのちひろちゃんは、ありったけの付箋を使ったのか5.6人、いた。

色の違う全部の付箋は「さみしいです」の文字で埋め尽くされていて、これだけ寂しがってくれる子がいてくれたならダイオウヤシも思い残すことはないだろうなと思う。

 

いつかりくとくんみたいな人に出会って幸せになって、ダイオウヤシを時々思い出してあげてね、ちひろちゃん。

 

なーんてことを考えながら会えなかったダイオウヤシにわたしもさよならをした

バッキバキのiPhone

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今、電車に揺られながらこの文章を打ち込んでいる瞬間も

気になる人にメッセージを送る瞬間も

いつだってバッキバキの視界の中に世界が溢れている。

 

わたしは小さい頃から怪我番長にクラッシャーで、まさに " 暴れん坊将軍 "。(とお母さんが呼んでいた)

 

それは今も変わらず、いつ出来たのかもわからない大きなアザが足にはあるし

欲しくて手にしたお気に入りのアイテムたちはいとも簡単にすぐぶっ壊してしまう。

これは呪いだ、とすら思った

 

わたしは自分のこういうところは、やんちゃで可愛いじゃん ♪と思うようにしていたが、やっぱり好きにはなれない。(そりゃそう困ることしかない)

 

そんなわたしのiPhoneは当然何度買い換えてもバキバキになるわけで、こんなわたしって…って少しブルーになったわけだけど、ふと思ってね

 

iPhoneをぶっ壊す時っていつも誰かが隣にいて

最高にたのしい日だったな、と(笑)

決してiPhoneをぶっ壊すのがたのしいわけではなくて

大体、一人でいる時は携帯そんなに落とさないですよ。電車だって街中だって己の味方はこのスマホだけと思ってしまうから両手で握りしめて目を離しませんし。

 

だから、スマホなんてどーでもいいくらいハイになれる友達と、最高にたのしくて暴れまくってる時に、" 己の味方 "を自ら谷底に落とすことになるんですよね、いつも。

 

これはわたしだけかもしれません。

そもそもみんなの視界はバキバキの中にあって欲しくないし。

 

けれど、なんだか素敵だなーと感じて

このバキバキのiPhoneも悪くない!!と少しだけ、笑っちゃいました。

 

皆さんも、最高にハイな友達と過ごす楽しい時にはお気をつけて。

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↑↑↑追記

お恥ずかしながら過去一の飛躍を魅せた2号

 

 

 

思春期は永遠に

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最近この頃、おもうのです。

1年前に女子高校生を卒業して、あの時隣にいたあの子たちはいま、同じ空の下のどこかで

知らない誰かと笑っているんだろう。

そんなことを考えながら、危なっかしくて

愛おしい学生時代の記憶に思い焦がれるのです。

 

思春期のときにみんな一度は経験するかもしれない

わたしが何者なのか、分からないとき。

正確にはわたしは、何者でもない自分が凄く嫌いだった

少し伸びた前髪と、膝にかかるスカート

無知で、純粋で、不自由な箱の中にみんな同じ。

はやく、こんな箱の中から抜け出して大人になりたかった。

「こんな世界じゃ、わたしは上手く呼吸ができない!!」

 

けれど、結局わたしは今も大人になんてなれそうになくて

なりたくもなかったよ

知りたくないことや、わたしたちを何者かに染めてしまうこの世界から

あの箱はわたしたちを守っていたのかもしれない

 

だからわたしは、あの頃のわたしを永遠に記憶していたい

大丈夫、わたしは何者にも染まらないよって。