走馬灯

わたしの人生のさいごにみる走馬灯

題名のない春になっちゃったな

なんだかねー。最近はねー。

何も無くて。何も無いって、何も無いのほんとうに。

物心ついてから19歳になるまでのわたしは全ての季節に感情を、馬車馬の如く動かして毎日ボロボロだった

そんなわたしが一体全体どうしたもんなのか、一人で泣くこともしないし、自分が嫌いで嫌いで、死にたくなる夜もない

毎日が何となくに過ぎていくのをわたしはただただ何もせずに見送るだけ

とうとう17歳のわたしがなるもんかと散々逃避していた"つまらない大人"というものになってしまったのか?...

それとも春の憂鬱ってやつか...

 

春が気分屋な季節風に背中を押されて名残惜しそうに駆け抜けていく

桜が、もう半分くらい散ってしまって緑を咲かせ始めている

「春が終わるんだ」

まだ4月のど真ん中だと言うのに今日はそう感じた

桜の花びらも私の心も、散って道行く人に踏まれて泥だらけだよ

 

好きな人がいた

ずっと友達だったのだけれど、どうにかしてある日突然振り向かせたくなった

きっかけも何もわたしはただ単純な人間なのだ

母親に、「あんたはいつも人を本気で好きじゃない」とある時言われて、そうなのかと自分に心底軽蔑していたけど、やっぱりそんなこと言ってやるな、と今は思う

 

わたしの身勝手で一方的なこのきもちをロケットランチャーみたいにぶつけてしまったせいで、彼がきっと前みたいにわたしの隣にいることはもうないだろう

 

わたしのこの漠然とした感情と「何も無い」毎日は多分、すべて一瞬で散ったこの  春  のせいだ

 

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